ヒマラヤのカジャル

毎日アイラインしてると、アイラインの成分が目に入り続けてるんですよね...
なんか健康に影響あるんじゃないの?
怖い!

でも、カジャルなら大丈夫。
カジャルは、元々は眼病予防などが目的の物なので、むしろ成分が目に入っちゃった方が良いくらいです。

カジャルとは

カジャルとは、インドで使われている伝統的なアイライナーです。
ハーブを燃やした煤(スス)を練り固めたものです。
本来はカジャルを目の周りに塗って、直射日光から目を守り、眼病を予防する目的がありました。

目の周りを黒く塗るっていうと、野球の選手を思い出してしまう。
あれも、日差しよけのためですよね。
ちなみに古代エジプトでも、目元にクッキリと炭を入れて強い日差しから目を守っていたそうですよ。

sponsored link

カジャルの作り方

自分で作る人は少ないと思うけど、これが伝統的な作り方です。

伝統的なカジャルの作り方
(シャナーズ・フセイン著「ハーブ美容法・インド三千年の秘伝」より抜粋)

材料
・ニームの葉
・カンファー(樟脳)
・トリファラ
・ギー
・アーモンドオイル

まずこ「ニーム・トリファラ・カンファー」を、綿の上に乗せて棒状に巻いていきます。
次に、ハーブを巻いた綿にたっぷりとギーを染み込ませます。
そして、それを燃やします。
出来上がった煤に、ギーとアーモンドオイルを混ぜてペーストを作ります。

カジャルに使われるハーブのうち、
ニームとカンファーには殺菌&炎症予防効果、
トリファラには視力回復効果、
があると言われています。

市販のカジャル

himalayaのカジャル

自分で作るなんて面倒だし、ペースト状のままではアイラインとして使いにくいので、私は市販のカジャルを使っています。
ヒマラヤのカジャルです。

ヒマラヤのカジャル

ヒマラヤのカジャルには、アーモンドオイル、カンファー、ひまし油、バラ、トリファラが含まれています。

独特の香り(墨汁みたいな)がするけど、クッキリと色が出るので使いやすいです。
ただ、色落ちは凄いします。
だからカジャルは、クッキリ・ハッキリとしたアイラインをひく目的では使えません。

過去にはバイオティークの物(アーモンドオイルのやつ)を使ってましたが、それも、なかなか良かったです。
ヒマラヤとの違いはそんなにわかんない。

ただ、カジャルはどの商品も色落ちします。
こればっかりはね〜...

カジャルの使い方

私は、くっきりとしたラインや、細いラインは諦めて、にじませて使っています。

▼手の甲にカジャルをひいたところ

▼カジャルをぼかしたところ

この様にぼかしてます。

さらに、アイシャドーと重ねて使えば、そんなに色落ちが気にならないです。

▼アイシャドーを重ねたところ

▼目に使うとこんな感じ

危険な市販品に要注意!

なんと、鉛の含まれたカジャルも流通しているので、気をつけて下さい。

鉛ってあれですよ、半田ごてに使うやつ。
学校の授業でも「絶対に吸い込まない様にしてください」って注意されていたやつです。
あんな物が入っているカジャルがあるなんて!

▼こちらが、鉛の含まれたカジャル

画像引用元:CIDPUSA.ORG

パッケージを見る限り、アーユルヴェーダではなくユナニ(イスラム文化圏の伝統医学)製品なのかな?

どうやら、北アフリカと中東で作られるカジャル(KOHLと言います)には、鉛の含まれた鉱物を使って作る事が多いみたいなんです。
鉛を使わない製法もあるにはあるけど、鉛を使ったKOHLの方が品質が良いとされていることから、今現在も鉛入りのKOHLが作られているとのことです。
アーユルヴェーダ製法のカジャルとは、ちょっと違う製法なんですね。

(ちなみに、アーユルヴェーダ製法のヒマラヤやバイオティークは鉛フリーです。)

実は私...怪しいカジャル(ていうかKOHLかな)を買った事あります。
インドのローカルマーケットで安売りされていたKOHLが、上の画像に載っている様なやつでした。
当時は「こんな神秘的で怪しいパッケージ素敵♥︎」とか思って買っちゃったんだけど、使い心地が悪かったんで捨てちゃいました。
確かインド製では無くパキスタン製だったと思うんだけど...
多分ああいうのが、危ない商品だったと思います。

カジャルのメリット&デメリット

トド島トド江

では、最後にカジャルのメリットとデメリット。
(もちろん鉛フリーのカジャルについて)

メリット
目に良い(抗菌&眼病予防・日よけ・視力回復効果など)
敏感肌で普通のアイライナーが使えない人でも使える可能性がある
意外と安い(天然成分でのみ作られているにしては安い)

デメリット
色落ちする
細いラインやクッキリしたラインは描けない
入手が困難(ネット通販でしか買えない)

sponsored link